『絶体絶命都市2 -凍てついた記憶たち-』
 プレイステーション2 2006年3月30日 アイレムソフトウェアエンジニアリング


災害シミュレーション要素を含むアクションアドベンチャーシリーズ、絶体絶命都市。
かくいう私、Soeiもシリーズファンであり、同シリーズに含まれる様々な要素に惹かれたのは揺るぎない事実である。
だが2018年、PS3版発売中止から7年を経て発売に至った『絶体絶命都市4Plus』は色々と間違えてしまったというか、
シリーズの目指していた方向性を完全に見失って暴走した作品と言わざるを得なかった。少なくとも私はそう思った。
『絶体絶命都市3』の時点でも確かに暴走した側面はあったが、コンセプトは見失っていなかった。
しかし『4』は悪ノリと開き直りと、拘り以外への手抜きが甚だしく、明らかにシリーズの本質が何たるかを忘れていた。
これだけ激怒させられたのは『クロックタワー3』以来だ。それでデビプラを作ったようにこの怒りを何かに活かせたらいいな。

 おい。

 それが具体的にどういけなかったのかは敢えてここでは語るまい。
語り出したらそれだけでこのレビューが埋まってしまい、ただの罵倒記事になってしまうだろう。
そこで私は逆にシリーズでも特に思い入れの深い『2』に焦点を当てる事にした。
昔を懐かしむというのもそうだが、シリーズが本来どういったものだったのか、
『4』が見失っていたものを再認識するために書き連ねようというのだ。
バカげた格好をしてバカげた選択肢を選んで、被災地のフリーダムな大馬鹿野郎になる。それも一つの楽しみ方なのはよく分かります。
でも災害ゲーでそれがメインになってはいかんと思うのです。目的になってはいかんと思うのです。
ダーティプレイやネタプレイも出来るプレイスタイルの幅広さは評価されて然るべきだとは思いますが、それを「やらされる」のではいかんのです。
その方が「らしい」と主張する方はすでに麻痺していると私は断言させて頂きます。
大災害の渦中でほぼ不死身の主人公が緊張感も無くアホな格好をして鬼畜な言動を繰り返し、被災者を騙して大金を巻き上げて成り上がっていく、
…というのが標準プレイの災害ゲームがどこの世界にありますか。不謹慎バカゲーですか。
これが「らしい」というなら大問題です。インパクトに惑わされるなと忠告させて頂きます。
『ギガンティック・ドライブ』で街を破壊しまくるのとは訳が違うのです。

 あれ、最初からそう作ってる節があるからな。

 でもストーリーに影響は無いからいいの。

 ええんか…

 『2』は膨大な選択肢、豊富なコスチュームといった今となってはお馴染みの要素盛り込まれ、
他シリーズにおいてもアイレム作品の作風が確立し始めていた頃に登場した作品。
遊びの幅は大きく広がり、ただの災害ゲームに留まらないエンターテイメント性を付与する事に成功した一方、
その豊富なネタに直走ったプレイスタイルの方が大きく目立ち、そちらがメインの遊び方という風潮が生まれ始めた作品でもある。
良くも悪くも後の作品の方向性を決めた転換点の一つと言えるだろう。
そんな訳で、このゲームのプレイ動画やら紹介記事やらはいずれもバカ&ダーティプレイに走っているような気がしてなりません。
出来るんだからやらなきゃハドソンソンという理論は分かりますが、それで犯罪、迷惑行為、悪事を推奨するのは如何な物でしょう。
『2』にはそんな極端なケースは無いにしても、やはりネタプレイに傾きがちな流れは既に見え始めています。
だからこそ、敢えてSoeiは正統派プレイを行い、このゲームの、シリーズの本来の姿を書き連ねようと思うわけです。
バカ&ダーティプレイは「そういう事もできる」程度のものであって、このゲームの本質ではないのだと訴えたいのだ!

 注意せぇへんとすぐ『4』批判に移りそうやな。これはあくまで『2』をシャドグラ流にレビューする記事やからな。

 わ、分かってるってば…。
という訳でこのレビュー…というよりプレイレポートは、シリーズ本来の災害シミュレーターサバイバルアクションとして誠実なプレイを行っております。
Soeiは初見ではありませんし、データも二周目のものです。
その中で敢えてネタには走らず、新鮮な気持ちで真面目にプレイした記録をゲームの紹介を兼ねて書き連ねていきます。

災害サバイバルアクション『絶体絶命都市』。このシリーズは基本、大地震で崩壊した絶体絶命の都市を舞台に、主人公のサバイバルと脱出劇を描く作品です。
しかしこの『2』はシリーズでも結構な異色作です。当時は『1』と違う方向性を目指したぐらいにしか思ってませんでしたが、
元の路線に近くなった『3』やそれを(一応は)引き継いだ『4』が出た事で『2』の異質さは際立つ結果となりました。
他作品は地震がテーマですが、本作のテーマは水害。真冬の都市を襲う濁流、土砂災害、濡れによる体調悪化…。あらゆる水の恐怖が襲い来るのです。
恐ろしい災害は地震だけではない。この星で生きる以上、我々は常に災害に牙を剥かれているのだ。
だからこそ、少々現実離れしたゲームであろうとも、そのプレイを通じて防災の意識を高めることに意義があるのだ。
おかげで当時は『3』は竜巻、『4』は噴火かな?とか予想させられたものです。当たったのは『3』で火災旋風が出た程度だけどな!
これらの災害は『ディザスター デイ オブ クライシス』でシミュレートできます。災害ゲームの名作です。
あ、次回のレビューはこれにすっか。

 連続で災害ゲーってのも縁起悪いな…。

 思い返せば『2』発売前後。まだ10代の小僧だった不肖、私目はタイトルしか知らなかった『1』を購入し、
バイオハザードともサイレントヒルとも零ともメタルギアとも違ってクリーチャーも幽霊も敵兵も出ず、敵はそれらより遥かに圧倒的にして無慈悲な自然災害。
その未知のゲーム体験と、災害シミュレーションという有用性に惹かれて熱中し、
こりゃ『2』もやるしかねえ。と、バイトもしておらず少ない収入源を絞って続いて『2』を購入したのが始まりでした。
店頭で流れていたmihimaruGTの気分上々↑↑は今でも鮮明に覚えています。

 全くもってどうでもええな。

 この通りオープニングの時点で危機感は抜群です。 
 
 

 最後の写真ブレブレじゃねーか。

 しょうがないでしょ…。キャプチャツールが他に無いんだから…。

タイトル画面もこの通り、水底で凍りついてしまいそうです。
『4』のは緊張感も何もない穏やかなタイトルでしたからね。いや、それが悪いとは言いませんけど。

 また…。

 『1』にもあったチュートリアルは防災センター形式なのもGood。雰囲気はバッチリです。
 
 
なんとも本格的ですね。
 ドッ!
 打たせ湯
 大丈夫じゃねーよ
 落ちれば奈落の底
 フットンダ
とても本格的です。
これだけしごかれれば防災スキル取得は完璧ですね。
リアルにあったら絶対行きたくありませんが。

 この男、小学時代に行った防災センターのビデオで大泣きしたんですよ。

 るせんだよ!そんだけ俺がピュアだったって事じゃねえか!
さて、本編ですが、今作は複数主人公のオムニバス形式です。5人+αの主人公達が織り成す群像劇という、
これまたシリーズでも異色の要素を含んでいる…のですが、プレイ順番は固定です。選択肢の無いプレイヤーセレクト画面を軽く小突きたくなったのはいい思い出です。
また、ストーリー進行に従って主人公が適宜切り替わる訳でもなく、1人の主人公を最後までプレイしてようやく次の主人公に移るタイプです。
一方で時系列は並行しているので、1人が終わったら時間を遡る訳ですね。今になって思うと『バンテージ・ポイント』を思い出します。
あ〜これの前にやってたSIREN2の印象が強過ぎてそれしか思いつかなかったワイ。

 そのSIRENも最初は↓この形式だと思ってたんだよな。

 うるせ!
さあ、ゲームスタートだ。
このゲームは地下都市計画によって発展を遂げた架空の都市「富坂市」が舞台です。
真冬の水害に街が呑まれる中、脱出を目指す者、無実の罪で追われる者、調査の為に奔走する者、失われた記憶を探す者と、様々な思いが交錯する群像劇となります。
都市からの脱出を目指すのは少数派ですね。

第一話、篠原一弥。大学四年生。ウェイターのアルバイト中。
富坂市開発の要「ジオフロンティア計画」の第一期工事完成披露のパーティ会場から、このゲームは始まります。
ファースト主人公にしてこのゲームのメイン主人公。通常プレイなら最終盤も彼を操作する事になります。では始めましょうか。

 違うだろコレ。

 でもなんかそれっぽくない?

 いや、分かるけど!くだらねー事してねーでさっさと始めろ!

 せっかく作ったのに…。ま、いいか。
まず最初に言っておきますと、この第一話こそこのゲームのメインパートです。
一番長く、サバイバルアクションとしては一番濃い内容です。あとはどんどん短くなっていくので
逆『ドラゴンクエスト4』とでも言いましょうか。

 なんか違う気がするぞ。

 じゃあ一本道の『街』『428』か。いずれにせよ主人公選択に関しての自由度はありません。
しばらくは災害も起こらないので働きます。勿論、スタート地点から下がって死ぬ事もありません。
 働いてる感じが出ますね。
 藤宮春香。ヒロインのお嬢。お嬢なのにバイトしている理由は本編にて。
でもふざけると叱られるので真面目に勤しみましょう。
 
巨影都市』でもネタにされた篠原しょんぼり。
叫ぶなんて以ての外。どこに隠れていようがチーフが飛んできます。理想の上司ですね。
しかしこの頃は操作方法に慣れていないのでついやらかしてしまう。そして駆けるチーフ。Soeiは叱られたくないのでタイトル画面に逃げる。
これを繰り返した御蔭で災害は起きず、この街の平和が続きました。

 ダメじゃねえか!!

 でも結構シビアなのよ。ちょっと油断すれば皿を落とすわ、お客様のコンタクトレンズは踏むわのドジっ子主人公はトラブル続きで…。
 はい、わかりました。
 そう言った本人にぶつかって落とす。
また君か、壊r(ry
最早パーティー会場はチーフのランニング場です。
どんどん皿落とさせてくれるヒロインにも早速殺意が湧きました。
このゲームが同行者が不死身なゲームで良かったな。そうじゃなかったら…くそぅ!
ともかくこの御蔭で、バイトをする時には気をつけようという意識が芽生えました。初プレイ当時はバイトなんてやった事なかったものですから。

 そこ芽生えてどないすんねや。

 さて、そうして時間のループを何度も経験しながらせっせと働きます。いやぁ、人に喜ばれる仕事ってのは素晴らしいですね。
アルバイトもパートも契約社員も正社員も、働く事への意識に差があってはいけないものです。
今の彼は大学生バイトではなく、一人のウェイターなのです。
はい、喜んで協力させて頂きます。
はい、すぐにお持ちいたします。
もちろんさ!
はっ!ただ今!
ご覧下さい。最早、誰もが認めるウェイターです。
はい、すぐにお持ちs……
何言ってんだおめえ(アキラ先輩風)
お客さん、正気ですか?ウェイターに頼むのは料理やドリンクであって、制服なんて普通頼みませんよ。
 
前言を翻します。誰もが認める変態です。
ちなみにこの女、何気に次回作、次々回作にも登場してます。『4』ではほんと迷惑でした。
 
正気の沙汰じゃありませんね。教えるチーフもチーフです。走り過ぎて判断力低下しちゃってるんでしょうか。
 
使い方なんて…そりゃ…決まってるでしょう。ねえ?

 おい。

 ちなみにこの行動はあるルートにおけるエンディングに影響するイベントですので無駄ではありません。
他にも小ネタはありますが、このままでは災害が起こらずパーティーが終わってしまいそうなので先に進めましょうか。
その前に…。
 厨房のコックに話し掛けると発見できます。
 ……。
なんだ!着替えの最中じゃないじゃないか!そもそもこのアングルじゃロッカーに隠れて肝心なとこが見えねえよ!
こんな覗き穴に何の意味g

 分かったからさっさと進めろや!

 さて、いよいよ災害発生です。ここからは緊迫の展開。ふざけてる暇なんか無い緊張感が続きます。
 
 アイレムの十八番、リアルなガヤもしっかり搭載です。
客の避難誘導をしていると、どうやら藤宮さんが取り残された模様。
 「女子更衣室でぐるっと回ってました」「何故知ってる?」
 
こういう作品のヒロインというのは決まってトラブルメーカーだと思ってましたがその通りのようです。
 狙い澄ますかのように吹き出す濁流からの緊迫の逃走劇。
そしてヒロインを救出。微かなロマンスを経て、さあ脱出を目指しましょう。
二番目きめえ。スクショ取ったタイミングで瞬きする篠原君も涼しい顔みたいで憎たらしいです。
…こんな場面もふざけさせるのがアイレムスタイル。これが賛否両論ありつつも人気の要素となっていく訳ですね。
でもこのプレイは真面目スタイルでシリーズの本来の姿を再認識する為のもの。勿論、これも選びません。

 選ぶ度胸無いだけやな。

 うるせー!
何はともあれ選択肢で遊べるアイレムスタイルの黎明期。面白い選択肢がだんだんと増えて行きます。

ただちょっと極端な気もしますがね…。一番上が聖人、それ以外が鬼畜ってのが結構あります。中間は無いんですか?
とにかく変わり果てた会場からの脱出を目指します。
前掛けが邪魔なので外したいところですが、残念ながら替えのズボンが無いと外せません。
公式イラストでもしっかり付けてますものね。律儀な…。
 
 
正に絶体絶命。篠原君の超人的体力に驚愕しながら地上を目指します。
 う〜ん、このお荷物ぶりがパニックもののヒロインです。
でもこのシリーズ、同行者は決して死なないんですね。
他のゲームだと大抵死ぬとゲームオーバーになったりバッドエンドになったりしますが、そもそも死ぬことがありません。
ほっとくと苦しそうになりますが、それから何時間放置しても死にません。その前に自分が死にます。

 まあ、敵と戦う訳でもないしな。

 そして何とかチーフ達と合流し、ようやく地上が見えてきました。
 
しかしチーフは足を痛めたらしく、篠原君が危険な役を引き受ける事に。主人公の宿命です。
 痛めた原因はどっかのバイトの所為で会場を走り回った事ですかね。
 妥当ですね。
 …あ、
これはダメなパターンだ…。
主人公達が通る=道が崩れる=後続の人々は全滅
主人公が来る=崩壊が始まる=そこにいた人は全滅
主人公と行動を共にする=強い敵が出る=主人公達は戦って生き残り、他は全滅
パニックものやホラーもので主人公の後に続いたって助かりっこないんです。
 ほらね。
 
しかも登りきる前にヒロインは何故か立ち止まって顔を伏せています。その所為で素晴らしい上司を喪いました。
こういう場では主人公やヒロインは疫病神なんですからそもそも一緒に行動するべきではないんですね。
助かりたければそいつらから離れろ。そいつらより先に脱出しろ。それがパニックアクションの鉄則だ。

 どっちにしても死ぬ可能性が高いけどな。

 モブに厳しいのがサバイバルアクションアドベンチャーや。
メインキャラ一人の命はモブ数万人の命よりも重い。

 …やな事言わないで。
さようなら、チーフ。あなたに怒られた件は全て思い出…凍てついた記憶たち としてしまっておきます。
 
だから一番上以外鬼畜はやめーや
なんなんですかね。この傾向。
 
これは主人公が踏み台になるシーン。これは『1』を踏襲してますね。
 前作の踏み台シーン
 
これも前回から続く主人公の役目。勿論踏み台になりますとも。
 水の流れる中で登るとはガッツがあるな。細かい所考えていないだけではない事を願う。






!? 

 ←今回
 ←前回
靴を脱がなくなった!
ああ!良家のお嬢様はこうして平民を足蹴にする訳ですね!!
たま〜に見る、前作からのパワーダウン要素だ!

 カスタマイズの関係やもしれんぞ。

 そう、カスタマイズ。このゲームの醍醐味はまさにそれなのです。ここからはそれを行っていくとしましょう(話の超転換)
2周目なのでコスチュームはゴミ箱からいくらでも回収できます。次の周に全く引き継げないゲームなんて信じられませんね!

 また…。

 そうしてゴミまみれの衣装でオシャレに着飾ることになったバイト大学生達。
いざ、絶体絶命的コーディネートを見よ!







 
…ネタに走り過ぎても微妙な空気が漂うだけですね。居た堪れないというか何と言うか。
第一、装備制限も結構あるのであまり自由に着せ替えは出来ないのです。
てか真面目プレイなんだからこんなの装備するか!普通に行くぞ普通に!
 実に普通の衣装です。

 いや、全然普通じゃねーし!

 そりゃ笑われますよね。
でもクリスマスシーズンなら別に変でもないと思いますよ。
これが変ならウェイターやウェイトレスの格好でうろつくのも変じゃないですか。

 ええから、はよ進めぇや。

 
 自分が災いを招く自覚はあるようですね。
その後、藤宮さんはモロに崩壊している駅 に駆けていき…
 当然のように響く悲鳴。その数秒後。
ほらぁ!なんで自分から罠に突っ込んで行きますかね!?

 せやけど自分も災難に遭ってる分、同情の余地はあるやろ。

 まあ、それもそうかな。

 お前ら、着眼点おかしいわ。

 まあ、ともかくドジっ子篠原君の活躍でお荷物お嬢は救出され、救助ヘリが来ました。
 これで多くの命が救われますね。
 3、2、1、ドーン
はえーよ!
別に撃墜された訳じゃないし、機械トラブルって訳でも無さそうなのに急に墜落ですよ!
なんなんですか!?カプコン製ですか!?
ストーリー上の都合で落ちるヘリってホント不憫です。それで救助され損なう避難民はもっと不憫です。
現実のレスキュー隊はこんな事は無い事を切に願います。
そしてそのまま高架から転落し、パートナーと引き離される篠原青年。
 
いやいやいや…。気が早過ぎです。
ここは好感度に応じてセリフが変わり、高いとこうなります。
ほんの数時間前までただのバイト仲間だったのに、これです。吊り橋効果って恐ろしいですね。

 アイレム時代のお家芸みたいなもんか。

 本人の同意を得ないで恋人認定に先走ったヒロインと生き別れてしまいましたが、懸命に生きます。
 壮絶なサバイバル!自然の猛攻を人間の生きる意志で凌げ!
 やっぱりトラブルに巻き込まれてるトラブルメーカーヒロインとの再会!
 当然のように襲い来る不運にも屈さず、
 決死の救出劇!
 そこから続くロマンス!
 そしてさようなら。

 アホか!!流れ的におかしいだろ!

 こういうことも出来てしまうのが絶体絶命都市です。ヒロイン置き去りで脱出エンドは恒例のネタです。毎回ありますからね。
でもこの誠実真面目プレイではそんな事はしません。ロードでやりなおし、脱出のチャンスを捨てて、お嬢の義母の元へ向かうことに。
ちなみに『2』はヒロイン置き去り(もしくは途中脱出)から派生するシナリオもあるので油断なりません。
 
お馴染み、主人公とヒロインが名前で呼び合うイベント。これも『4』で廃止されましたしね〜。
この直後、お嬢が体調を崩してやっぱりお荷物になったので休息。
 三番目は論外ですが熱でぐったりしてる人に二皿出すのもどうなんですかね
そして雪が降り寒さが募る三日目に目的地を目指します。

それにしても一人目の主人公なのに長過ぎるんですね。というか一人目が一番長くて後はだんだん短くなっていきます。
でも作中では最もオーソドックスな内容なのでボリュームはあって然るべき。
小シナリオ毎に主人公が切り替わる方式もアリだったかな、とよく思います。
アイテム管理とかもあるので難しかったとは思いますが、見果てぬ夢に想いを馳せるもまた人情というものよ。

 まあ…、10ン年前のゲームに今言っても仕方ないわな。

 自分が作ったらええやん。クロックタワー3に怒ってデビプラ作ったみたいに。

 …さ、さぁー!そんな事より名前で呼び合うようになった事で更に連帯感が強まりました。
この先、二人の絆はどんな災害にも負けはしないでしょう。
 息ぴったりの漕ぎ出し
 そして息ぴったりの感電。
パートナーが吹っ飛ぶ数少ないシチュエーションです。
しかもこれ撮ってた時、藤宮さんが沈むのを初めて見ました。

いや〜珍しい事もあるもんだ。
リトライしてみたら篠原君ばかり吹き飛んだので、とてもレアな現象だったのですね。

 何やってんだよ…。

 それにしてもいつまでもウェイトレス衣装ってのも寒そうで居た堪れないので新しい服をあげます。
大体、ウェイトレス服でこういう危険な街をうろつくとろくな事が無いんですよ。経験が物語ります。
 多分こうなります。

 またこのネタかよ。

 そういやそっちのウェイターはオープニングでいきなり死んどったな。

 ……。
篠原はそんなすぐ死ぬ脇役じゃないやい!
 
もうウェイターもウェイトレスも居ません。ここにいるのはただの大学生カップルです。

 しかも結局サンタかよ!いや、別に悪くないけどただの大学生カップルじゃおかしいだろ!

 いちいちうるさいね君も。
お嬢が着られる服、少ないのよ…。上でも書いたけどそもそもこのゲームの装備制限って厳しいのよ…。
ちなみにサンタ服は男女共に防寒性能が高いので、攻略面でもオススメです。
 
主人公の目の保養にもなります。主観ビューだと梯子のポリゴンの内側しか見えないのでプレイヤーには関係ありませんが

 試したのかよ…。

 おっと、ようやく救助ヘリが到着です。
 
???「今です!」
だからはえーっての!なんでそんな簡単に落ちますかねぇ!?
アイレム製ヘリもそんな落ちるのか!?いや、シリーズ他作品でヘリがこんな簡単に落ちるシーンなんてありませんでしたよ!
やっぱりカプコン製を取り寄せたんでしょうか。コナミ製にしときなさい。
そしてやっぱり自分達だけ助かる主人公とヒロイン。全く疫病神カップルめ!
こいつらされ来なければあの人達も死なずに済んだだろうに…。
 ああ!お前らの所為でな!

 パニックものの悲しい宿命やな…。

 もうこれ以上犠牲者を増やさない為に目指しましょう。どこって?このゲームのゴール地点ですよ!
下手に避難所に行くとそこを沈めちまいますからね。
尤も、もう街の大半が沈んでいるので、最後に残った駅、及びランドマークのタワーを目指します。
 首都島管理センター=前作終盤のステージ。
初見は『1』やり込んだ直後だったので爆笑しました。
そして第一話篠原編最終関門、第二ジオセクションに挑みます。
全六話ですが、ゲーム的にはもう三分の一ぐらいもう終わってます。

 う〜ん、何というか…。

 
 さすが実質的なラストステージだけあって手ごわいです。何しろここには本作最大クラスの敵、吹雪が待ち受けるからです。
寒さでTP(ライフ)はゴリゴリ削られ、障害物を飛ばし、視界を遮り、強風で体を押し戻し、処理落ちで進行を阻みます
吹雪は本当に危険です。

 最後のは違うけどな。

 残念ながらこのゲームは処理落ちが多いんやで。雨ンとこなんか特にな。

 ああ〜ここに来てダメ出ししたってしょうがないんで最後まではよ行きましょう。
お嬢の父のヘリが落ちない事を祈りつつゴールを目指します。
 今にも爆発しそうです(カプコン脳)
 
お嬢「お父さん!そのヘリ落ちない!?」
父「途中でお前たちを乗せていたら多分落ちていた。だからゴール地点で待っていた」

という訳で第一話篠原編完結です。
…が、決して脱出した訳ではなく、ただ父と娘が再会しただけ。この後、第六話で続きが描かれますが、まあそれは別の機会に。
とにかくこれで今回のプレイレポートは終了します。

 無理矢理締めたな!

 第一、誠実真面目プレイやったんちゃうか?ただのアホ解説になっとるで。

 いや、変にネタに走ってないじゃないのさ!これはあくまで、このゲームをコスプレ&フリーダム選択肢のバカゲーじゃなくて
災害ゲームとして真面目にプレイして紹介する記事だからな!

 今の発言自体ツッコミ所満載なんだが…。

 まあ、要は私が言いたいのは、このシリーズはおバカな事は出来るけど、それが大黒柱じゃないって事ですよ!
それらはゲームを楽しむ選択肢の一つであって、ゲームを進める為の手段ではないし、無論目的でもない。少なくとも絶体絶命都市はそうだったはず。
それを開発陣の皆様に思い返して頂く事を願い、次回作に期待を寄せさせて頂きます。
という事で締めと致します。

 全然締まってねえけどな。

 この続きどないすんねや。

 ま、まあ…機会があったら。


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